賢者への道(孔子の文廟)~ 大理 その6
2017/09/09
(大理の孔子像。周りに祀られているのは名だたる高弟たち)
○淮河と中国の主食
文廟で孔子にあやかりたい、えもんです。
大理の宿はファイブ・エレメンツ・ゲストハウス。 朝起きてシャワーを浴び、中庭でハンモックでゆらゆら揺れたあと、 レセプションの兄ちゃんに「餃子のおいしいところってある?」と質問。
僕は餃子が大好き。毎日食べても飽きない。 最近は自分でも作るようになり、得意料理の一つになりましたw
ただ、ここは雲南省。主食は小麦粉ではなく米やとうもろこし。 餃子は、実は中国の北部が本場。 中国には、黄河と長江が流れており、 この二つの中間に淮河という川がある。
(画像はwikipedia「淮河」より引用)
この淮河を基準にして、南北で主食が分かれている。 一般的に、淮河から北は小麦粉。淮河から南は米、というように。 これは、中国の地理的条件による降水量の多寡によるものだ。
というわけで、南も南、東南アジアと紙一重の雲南省では、 餃子のうまさはもともと期待していない。 が、やはり、中国といえば餃子が食べたくなる。 うまい餃子を食べたい。そんな期待を胸に、僕は宿のお兄ちゃんに聞いてみたのだ。
すると、「三月街にはおいしいお店があると思うよ」とのこと。 そのお兄ちゃんに感謝し、さっそく大理古城から西にある三月街に向かった。
○水餃子と辛ーいラー油
と、いうわけで、宿から北に10分ほど歩くと、三月街に到着。
一応道自体は広いけど、お店はそんなになくて、どうにも寂れている様子。 大理古城の中に客をとられているんだろうなあ。
ま、いいやと思い、メニューに「餃子」と書いてあるそこら辺のお店に入る。
(お店の内観)
僕は一番に焼き餃子が好きだ。 さっそく、「焼き餃子ください!」というと、「今はないよ」とのこと。 あるのは水餃子だけらしい。 水餃子だけではお腹が膨れないだろうと思い、 包子(バオズ。中に肉の餡がある小さい肉まん)も併せて注文した。 それぞれ10元ずつほどだった。
(蒸した包子)
(水餃子)
水餃子と包子をこれにつけて食べな!とばかりに出されたラー油。 刻んだパクチー(中国語で香草)も入っている。
試しに水餃子をこれにつけて食べると、 「ん?辛いだけで味はあんまりない…」 ということで、水餃子のもともとの味付け(醋·。醤油と酢を混ぜたようなもの)で食べきった。
うーん、餃子は皮が分厚くてネチャネチャするなぁ。 お腹が膨れる分にはいいんだけど、どこかでおいしい餃子に出会いたいなあ、 もっと探さないとなあ、と思ったのであった。
雲南省は東南アジアが近いから辛いのが好きなのかな?
○お茶を入れる水、それはどこの水?
さて、朝食を終えた後、大理古城に行った。 この日は、「大理でおいしいプーアル茶を買うこと」と「五華楼に登ること」が目的。
まずはプーアル茶だ! 中国茶が大好きな僕が今回雲南省に来た目的は、おいしいプーアル茶に出会うため といっても過言ではなかった。
しかし、観光客向けに中国茶を販売する店は少なくなく、 どこがいいかなあ、なんて迷っていた。
道を歩いていると、あ、いいところにお店があるぞ!ここにしようかな、と思っていたら、 中からおばさんが出てきて、道路の水路に痰を「カー、ペッ」と吐いていた。
(参考画像。左に水を流す溝がある。これは大理古城から西にある蒼山からの水。 茶葉を売るお店この時は昼。)
(相変わらず変な日本語。「落ちに気を付けて」)
そのおばさんは、勢いよく唾を吐いた後、プラスチックのバケツで この溝に流れる水をすくっていた。
え?これでお茶淹れんの!? うーん、この店は無し。 気持ちも萎えたので、ちょうどその店の向かいにあった観光スポットに入っていった。
○学問の神様、孔子の祀られている「文廟」
(文廟の門)
中に入ってみると、ここは孔子を祀る場所だった! 同じジャージを着た地元の中学生たちがたくさん参拝に来ていた。 中には、ベンチに座って参考書を開いている子もいる。 う~ん、勉強熱心だなぁ。
門の奥に小さい池があった。 その池に橋が架かっており、まっすぐ進むと、孔子が祀られている廟がある。 ところでこの橋、美しい大理石で作られている!
この大理、察しのいい方はお気づきと思うが、 大理石を産出することで有名だったのだ。 むしろ、「大理で取れる美しい石」を大理石と呼んだのだろう。
大理石のどっしりとした橋を渡って奥に進む。
孔子が祀られている「大成殿」。 この左横に、願い事が叶うようにお願いをする絵馬のようなものがあった。
(孔子廟だけあって、受験や学問にまつわるお願いが多い)
中の廟は広く、中央に孔子が祀られていた。 青いジャージを着た中学生が、 孔子像の前で10回叩頭してお祈りをしていた。
その後、周りに祀られている孔子の弟子たちのところでも、 しっかりお参りをしており、熱心だなぁ~と思いました。 中国も受験戦争は厳しいので、勉強や試験がうまくいくといいなぁ。
(お堂の内部は広い)
大成殿を拝観した後、敷地内をぐるっと回った。 もともと古城の街中にあるので、 敷地内に孔子に纏わる様々な展示が配置されていた。
儒教の経典、四書五経の説明。 石が巻物風の作りになっている。
(儒教の経典、『四書』の簡単な説明)
(同じく、『五経』の説明)
他の街でも孔子廟はある。 しかし、このように趣向を凝らした展示物は見たことがなかった。 大抵は美術館にある解説パネルと同じ形で展示がされているだけだ。 大理は儒教熱、ひいては教育熱が強かったのかな、 と中国の教育ママの姿を想像しながら文廟を後にするのであった。
次回は代理でプーアル茶を買った話を書きます! 店員のおばさんの話を聞くと、う~ん、考えさせられました。
えもん : 大学では文学部に行きたかった都内IT企業のエンジニアです。
Twitter: @koneko_mc